ソニーからPlayStation VRが発売!競合他社と今後の展開を考える
6月14日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは、「プレイステーション 4」(PS4)の魅力を高め、ゲーム体験をより豊かにするバーチャルリアリティ(VR)システムPlayStation®VR(PS VR)を、日本国内にて2016年10月13日(木)より希望小売価格44,980円(税抜)で発売することを発表しました。
豊富なVRタイトルを準備
画像引用元(PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト)
PS VRの発売同日に、ソフトウェアメーカー各社およびソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオから、PS VR専用タイトル/対応タイトル合わせて15本を日本国内向けにリリース予定です。具体的なタイトルでは、カプコンの「バイオハザード」、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」があり、大手ゲームソフトメーカーが人気ソフトのVR版を投入することが決まっています。
さらに、現在40本を超えるPS VR専用または対応タイトルを開発しており、発売後も充実したソフトウェアラインアップを提供するようです。
ソニー、焦りの背景はスマホ企業
PS4は発売から2年もたっていないタイミングで早くも新型機に言及しています。それは、米アップルや韓国サムスン電子などのスマートフォンが毎年のようにモデルチェンジを繰り返し、最新技術を導入しているのに対し、高機能が売りのゲーム専用機が技術開発で後れを取ることへの危機感が背景にあります。
競合他社もVRに必死
画像引用元(ソニーとMSが新ゲーム機開発、VR対応で高性能競争|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン)
米マイクロソフトも13日、現行の「Xbox One」の後継機を開発する「プロジェクト・スコーピオ」を発表しました。4K映像やVRに対応する機器で、「史上最強のゲーム機」として最高性能を追求する方針です。
ゲーム業界「新参者」のオキュラス(米フェイスブック傘下)も、今年のE3ではソニーやマイクロソフト、任天堂と並ぶ巨大なブースを展開し、VR機器「オキュラスリフト」の体験会を行いました。
任天堂は、来年3月に新型ゲーム機「NX」を発売する計画です。ソニーとマイクロソフトの新型機が高性能化の方向に進む中、NXのスペックにもあらためて注目が集まっています。
まとめ
VR元年とも呼ばれる今年、各社VRの開発を競っています。その背景は、1年半から2年で買い替えや技術の進化が進むスマホやパソコンのスピード感にゲーム機も対応しなければ取り残されるという危機感からなのです。VRゲームの普及が今後本格化する中、各社どのような特徴を持たせ差別化させるのかが鍵となってくるでしょう。