ガンホーを超えた!?サイバーエージェントのゲーム事業の秘密。
7月21日、過去最高売上を達成したサイバーエージェント社。今回はその決算発表を見ていきたいと思います。
目次
【1】2016年度第3四半期の売上高は過去最高
【2】ゲーム事業の売上高構成比率は40%に到達
【3】同社子会社のゲームタイトルが好調
【4】同社のゲーム事業はガンホー社を超え、ミクシー社に迫る勢い
【1】2016年度第3四半期の売上高は過去最高
(画像:サイバーエージェント社HPより引用)
同社の2016年度第3四半期の決算は、売上高764億円(前年同期比25%増)、営業利益83億円(前年同期比33%増)、経常利益80億円(前年同期比29%増)となり、四半期ベースでは過去最高の売上高となりました。
2016年度は通期でも過去最高売上となる見通しです。
【2】ゲーム事業の売上高構成比率は40%に到達
(画像:サイバーエージェント社HPより引用)
同社の事業は大きく分けて、メディア事業、広告事業、ゲーム事業で構成されています。2016年度第3四半期のゲーム事業の売上高は306億円(前年同期比47%増)となり、全体の売上高の40%を占めています。前年同期のゲーム事業の売上高構成比率は34%だったため、売上高全体に占めるゲーム事業の割合は増加しているといえます。
(画像:サイバーエージェント社HPより引用)
ゲーム事業の売上高増加の背景となるのは、ゲーム子会社の売上高増加です。 ゲーム事業には、同社ゲーム子会社のサイゲームス社、サムザップ社、ジークレスト社、アプリボット社などが含まれます。
【3】同社子会社のゲームタイトルが好調
(画像:サイバーエージェント社HPより引用)
同社のゲーム子会社の売上が同社全体のゲーム事業を支えています。サイゲームス社の『Shadowverse』や『アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ』はApp StoreとGoogle Playの両ストアで売上トップ20位以内、アプリボット社の『ジョーカー~ギャングロード』も両ストアで同50位以内にランクインしています。他にも同社のゲーム子会社のリリースするタイトルが非常に人気で、スマホゲーム売上ランキング上位に複数タイトルがランクインしています。
同社のIR資料によると、ゲームタイトルの売上増加には、広告宣伝費の増加に一要因があります。広告宣伝費は前四半期と比べ、10億円増加の51億円となっています。ゲーム事業の売上高が10%増加する中、広告宣伝費は20%の増加となっているのです。しかし、ゲーム事業の営業利益は前四半期から20%増加の83億円で、広告宣伝費の費用を吸収しています。
【4】同社のゲーム事業はガンホー社を超え、ミクシー社に迫る勢い
(画像:サイバーエージェント社HPより引用)
同社のゲーム事業の売上高は、ついにガンホー社の前四半期を超えました。ガンホー社は『パズル&ドラゴンズ』以外のヒット作がなく、さらに同タイトルも2012年2月のリリースから年月が経ち、ユーザー数減少が深刻となっています。それに対し、サイバーエージェント社はゲーム子会社が新規タイトルを続々とリリースし、ヒットさせています。同社は子会社連合軍によるゲーム事業だけで、他スマホゲーム企業の売上高を凌駕しているのです。
まとめ
サイバーエージェント社が過去最高の売上を達成した要因は、ゲーム事業にあり、同社子会社の各タイトルが好調なことにあります。特にサイゲームス社の『Shadowverse』は6月17日のリリース以来、1ヵ月で300万ダウンロードを突破したようです。今後もサイバーエージェントの動きに目が離せません。
▼『Shadowverse』を紹介