ガンホー、モブキャスト、中国スマホゲーム市場に挑む!
このところ相次いで、日本企業による中国のスマホゲーム市場への進出が目立ちます。そこで今回、新規で中国向けに配信するスマホゲームの開発状況を取り上げていきます。
下記、2016年6月中に発表された日本企業の中国でのスマホゲーム配信状況やその予定です。
ガンホー
(画像:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社HPより引用)
ガンホー社は大ヒットスマホゲーム『パズル&ドラゴンズ』の中国版を中国のIT企業Tencent(テンセント)社と共同で開発を進め、7月中にAndroid 版iOS 版の正式サービスを開始することを発表しました。『パズドラ』の中国展開は、北米、韓国、台湾、香港に続きます。ガンホー社は中国版『パズドラ』において、テンセント社との共同企画により、中国ユーザーの嗜好に合わせた改変を行っています。
モブキャスト
(画像:株式会社モブキャストHPより引用)
モブキャスト社は「魔法少女まどか☆マギカ」のスマートフォン向け新作ゲームの中華圏(中国、台湾、香港、マカオ)初となる正式ライセンスを取得し、中国アニメ配信大手のbilibili (ビリビリ)社と共同開発の下、2016年内に中華圏にて配信開始を予定しています。
ゲームは、原作IPの世界観とキャラクターを徹底して保持しながら、中華圏ユーザーの特性に合わせたゲームの開発がなされました。これにより、「日本企業だけで開発されたゲームは中国ユーザーの特性に合わない」という課題や、「中国企業だけで開発されたゲームは日本のIPの世界観・キャラクターを十分に再現できない」という課題を克服した、完成度の高いゲームに仕上げています。
リベル・エンタテインメント
(画像:株式会社リベル・エンタテインメントHPより引用)
リベル・エンタテインメント社とbilibil(ビリビリ)社は、『アイ★チュウ』において55万人以上の事前登録者数を集め、6月23日に中国におけるiOS版の配信を開始したことを発表しました。リベル・エンタテインメントは配信前から事前登録キャンペーンとしてbilibili生放送や招待イベントを行っています。
※bilibili社とは
bilibili社は、二次元領域に専念し、ゲームのパブリッシングや共同開発、ゲームグッズデザインや生産販売など様々な領域に事業展開しており、中国最大級の二次元ゲームプラットフォームを目指しています。
まとめ
各社とも中国企業と共同で開発を行い、中国現地でのローカライズを徹底して行っています。各企業が中国スマホゲーム市場進出の背景には、同市場の成長性と市場規模の大きさにあります。同市場は、2015 年に 541 億人民元(約 9,029 億円、出典:易観)にまで成長し、今後も2019 年まで成長を続けると言われています。